斉藤和巳はまだあのマウンドの上でうずくまってる。
今でもマウンドを眺めるたびにそう思う。
最後はマウンドの上で死なせてやりたい。
今でもマウンドを眺めるたびにそう思う。
最後はマウンドの上で死なせてやりたい。
斉藤和巳の投げる姿には何度も痺れさせられたし、ピンチを抑えたときの吼える姿や、クライマックスシリーズで負けてがっくりと項垂れる姿は、今でも瞳に焼き付いている。
通算勝率.775。斉藤和巳が登板のときは負ける気がしなかった。これは当時のホークスファンならば、誰もが感じていたことだろう。
79勝23敗、貯金56。間違いなく00年台を代表するエースのひとり。
斉藤和巳の感情を表に出して投げる姿は、まさにエースそのものだった。ストレートが早く、フォークで三振が取れ、長いイニングを投げられる。
先発投手で20試合以上登板して、負けが3つ以下の成績はダルビッシュや田中将大もやっていない記録。
まさに負けないエースだった。
辛口の落合が「斉藤こそが球界で最も優秀な投手。斉藤和巳がいる限り、日本球界はなんとか保つ」と評し、あのダルビッシュですら、尊敬して、真似していた斉藤和巳。
この文章を書いていて、「だった」という過去形ばかりなのが悲しいが、斉藤和巳の全盛期を見ることができて、ぼくは光栄に思う。
できることならば、ファン感謝祭などでもいいので、もう一度、斉藤和巳がマウンドに立つ姿が見たい。
斉藤和巳が笑顔で、またホークスのユニフォームを着てくれることを期待しています。
ラベル:斉藤和巳